電車に後からコンセントを付けないのはなぜ?

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秋田新幹線 こまち E6系 窓側にあるACコンセント

新しい特急列車って、座席にACコンセントが付いています。これ、PCで作業をしたり、ケータイやスマホを充電したりと、結構便利だったりするのは言うまでもないですよね。

「じゃあ、今までの列車にもコンセントを付けてよ。」

って、キューティー吉本が知ってる限り、後付けでコンセントを付けた事例はほとんどなかったりします。

JR佐世保線 783系 特急みどり 前面 佐世保駅にて

ディーゼルカーの場合、動力はディーゼルエンジンなのですが、空調とか明かりとかのために電気が必要でして、ちゃんと発電機を積んでいるんですよ。とはいえ、この発電機がどうにかならないと、コンセントを付けるって無理なんですけどね。

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「そりゃあ確かに、ディーゼルカーだったらムリだと思うけど、電車だったらできそうじゃん。だって、電気は架線から取ればいいんだからさぁ。」

いえいえ。いくら電車は架線から電気を取れるとはいえ、電気をいくらでも使っていいというわけではないのですよ。1編成辺り使ってもいい電気の分量は決まっていまして、その分量を元に変電所ができているわけなんですよ。

もし変電所の電力を上回る電気を使うと、電車が走れなくなってしまいます。いつぞやだったか、落雷で変電所が被災したために、列車の本数を減らして運行せざるを得ないなんてことがありましたよね? それと同じことが起こる訳なんです。

なので、ACコンセントが付いている列車は、今までの列車よりも少ない電力で走れるんです。その結果、余った電力でACコンセントを付けることができたというわけなんです。更に細かいことなのですが、ちょっと前の列車だと窓側の席にしかコンセントが付いていませんでしたが、最近の列車はすべての席にコンセントが付いています。これも、少ない電力で走れるようになった結果、すべての席にコンセントを付けることができたというわけです。

今までの列車にコンセントをつけることができない理由はここで、ただ単にコンセントを付ければいいのでななく、列車の消費電力を減らさないといけないからなんです。なので、走行装置などを更新して省電力にすればコンセントを付けることができるのかもしれませんが、「それだったら新車を入れた方が安くつくじゃん」ってことだとコンセントを付けようって話にならないのです。




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