計画停電で、電気なしで走れるディーゼルカーが止まるのはなぜ?

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JR山陰本線 キハ40系
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JR常磐線 E231系 上野駅にて

東日本大震災の直後の首都圏では計画停電が行われまして、周りを見渡すと節電、節電って感じでした。そんな中、電車も例外ではありません。事実、計画停電初日はJRをはじめとして軒並み列車が止まり、通勤・通学に大打撃を与えました。

それも最初のうちで、しばらくすると首都圏に近い辺りでは、必要にして十分な列車本数が確保されました。もっとも、電力事情が厳しくなって、節電要請が出た結果、夕方のラッシュ時に列車の本数が減らされたなんてこともありましたけどね。

ただし、これが首都圏を離れると事情がちょっと変わってきて、ただでさえ本数が少ないのに、列車半減はざら。酷いケースだと終日運休なんてのもあったりしたのです。

キハ110系 前面 JR八高線 小川町駅にて

さて、皆さんの中には、こういう疑問を持った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

節電のために、吾妻線、両毛線、茅ケ崎線のように、電車が走っている区間が運休になるのは理解できるでしょう。しかし、八高線、久留里線、烏山線のように、走っているのがディーゼルカーで、電車が走っていないにもかかわらず、計画停電のために運休になるのはなぜ?

ご存じのとおり、電車は電気で動きます。ディーゼルカーは、バスやトラックと同じ、軽油で動きます。もちろん、電気がなくても走れます。それなのに、計画停電の影響で運休するのは、とっても不思議な気がしますよね。

これにはちゃんと理由があるのです。それは、軽油も品不足だから・・・ではありません。

JR山陰本線 キハ40系 前面 松江駅にて

確かに、ディーゼルカーを走らせるのに、電気は不要です。ただし、駅や信号、踏切などの施設を動作させるのに、電気が必要なのです。もし信号が消えると、列車同士が正面衝突するなんてことにもなりかねません。また、列車が近づいてきたのに踏切が降りなかったら、踏切事故が起こりかねません。

踏切には安全装置がついていて、停電が起こったら踏切が降りる仕組みになっているんだそうです。ただし、それだと停電中に人や車が通行できないので、手作業で踏切を上げるんだそうです。ただし、当然ですがこれは列車が走ってないのが大前提で、列車が走ってるのにこんなことやっちゃダメです。

なので、ディーゼルカーが走っている区間と言えど、電気なしでは列車が走れないのです。なので、計画停電の影響を受けるというわけです。




ぴえんのイラスト 女性
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