この記事の写真は、写真ACからダウンロードできます

JR北海道って、社名の通り北海道内を走るため、他のJRではやってない、様々な寒冷地対策が施されています。まずは、駅の出入口。これは、札幌駅の2つ隣にある白石駅です。
駅の出入口には、必ず扉がついているんです。なぜかと言うと、ここに扉がついていないと超寒いんです。これは、小さい駅だからついているわけではありません。函館駅や札幌駅でも、駅舎の出入り口には必ず扉がついています。
また、JR白石駅は改札口が跨線橋の上にあるのですが、エスカレーターを降りたところは、こんな感じです。
ホームへの出入口にも、扉がついています。正確にいうと、駅によっては階段やエスカレーターの出入口に扉がついていない駅もあるのですが、この場合は階段かエスカレーターを昇り降りした先か、改札口の前に扉がついています。
冬になると乗客は大抵の場合、列車到着の直前まで、ホームではなく扉の内側で列車を待ちます。理由は寒いから、だけではありません。この動画をご覧ください。
雪が降っているときに列車が通過すると、こんな感じです。通過列車が雪を撒き散らしながら通過していくので、ホーム上が吹雪になるんです。しかも、列車に付着した雪や氷が脱落するケースもあり、ホームで列車を待っていると危険なんです。
雪でスリップして線路に転落したとなると間違いなく死亡事故になるわけで、ホントにヤバいんです。なので、乗客はホームに出ないで列車を待つんです。ちなみに、JR白石駅のエスカレーター降りたとこって、扉はついているものの、暖房はついてないので、寒いことには変わりなかったです。
また、列車にも寒冷地対策が施されています。動画を見るとわかるのですが、特急だけではなく、快速、普通列車に至るまで、全列車片側ドアなんです。しかも、両端のドアは本当に車両の端っこにあるんです。なので、端っこのドアと車端部の間に座席がありません。早い話が、ドアの枚数が異なるだけで、特急も普通列車もおんなじ感じのドアなんです。
これは、冬の北海道は寒いので、ドアが開いても客室内に寒気が入らないよう、普通列車でもデッキ付き、つまり特急と同じ構造だったからなのです。しかし、これでは乗り降りに時間がかかるため、扉の数を増やしたり、ドア開閉ボタンを付ける代わりにデッキを省略したりしたってわけです。ただし、車内を密閉するためには片側ドアの方が都合がよく、扉が端にあったほうが寒気が充満しにくいという事情もあるのでしょう。
ちなみに北海道の人は、JR北海道の列車のことを電車とは言わず、汽車と言います。理由は簡単で、北海道では電車じゃない列車の方が主流だからです。なので、電車というと札幌市電のことを言います。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。よろしかったら、写真素材ダウンロードサイト【写真AC】にもお越しくださいませ。当サイトの写真の一部を配布していまして、商用利用も可能です

コメント
[…] 北海道といえば、冬になれば最高気温が氷点下なんて日もあります。また、9月になればもう暖房機器が店頭に並ぶんです。このため、北海道を走る列車は寒さ対策をがっつりしておかないとダメで、例えばディーゼルカーの場合、寒さ対策が十分でないと、燃料の軽油や冷却水、潤滑油が凍り付いてしまう可能性があるのです。 […]
[…] 北海道といえば、冬になれば最高気温が氷点下なんて日もあります。また、9月になればもう暖房機器が店頭に並ぶんです。このため、北海道を走る列車は寒さ対策をがっつりしておかないとダメで、例えばディーゼルカーの場合、寒さ対策が十分でないと、燃料の軽油や冷却水、潤滑油が凍り付いてしまう可能性があるのです。 […]
[…] ご存じの通り、北海道は寒冷地ということで、北海道内の列車や駅って、がっつりと特殊仕様が満載だったりします。(JR北海道の寒冷地対策は、この記事をご覧ください) […]