車内販売がなくなるのはなぜ?

先日、JR九州が在来線特急列車の客室乗務員の廃止を検討している、と毎日新聞が伝えました。この客室乗務員、飛行機のCAさんとは違いまして、列車内で車内販売を担当する人のことです。ということは、在来線特急列車の車内販売がなくなる、ということにもなりかねないわけです。(もっとも、新幹線と一部観光特急は残るらしいですが)

JR九州 キハ185系 九州横断特急 熊本駅にて

「じゃあ、ワンマン運転の九州横断特急はどうなるんだ?」

・・・て、あれは阿蘇山への観光列車ということで残すんだろうと思うのですが、ではなぜ車内販売がなくなっていくのかというと、早い話が利用する人が減ったからです。聞けば、JR九州も車内販売はずっと赤字だったそうです。

では、なぜ車内販売を利用する人が減ったのか、やはり最大の原因は

「あてにならない」

これが一番だと思います。そもそも、すべての特急列車で車内販売が行われているわけではありません。また、車内販売を行っていたとしても、営業区間が限られていたり、車内混雑のためワゴンが通れず、車内販売を行うことができないケースもあります。しかも、車内販売のワゴンがいつ回ってくるのかもわからず、一度も車内販売のワゴンが来ないまま降りる駅に着くケースも考えられます。

そうすると、車内販売があるという前提で列車を利用するわけにはいかず、食べ物や飲み物は列車に乗る前に買っておこう、ということになってしまいます。事実キューティー吉本も、駅弁や飲み物は大抵乗車前に買ってしまい、車内販売を利用するとすればコーヒーを飲むときぐらいです。

だるま弁当 中身

次に考えられる理由は、

「特急の乗車時間が短くなった」

これは単に新幹線が増えただけではなく、かつてのように長距離区間を走る特急列車がなくなったということだと思います。

かつて山陰本線は、京都を出たら短くても浜坂、長いと鳥取益田まで行く列車がありました。しかもこれ、特急列車だけではなくて、普通列車もそうだったんです。昔の国鉄時代の列車って、今よりもロングランだったんです。ちなみに、キューティー吉本が乗った一番の長距離列車(寝台列車を除く)は、大阪青森を走る特急白鳥でした。

JR西日本 183系 特急はしだて

それが、今では京都発の特急は城崎温泉までになってしまい、浜坂鳥取間の特急は壊滅状態になってしまいました。つまり、以前のように長距離を走る列車がなくなり、特急列車も短い区間に分断された結果、列車に乗っている時間が短くなり、しかも列車を乗り継いでいる間に買い出しができるため、車内販売を利用する必要がなくなったというわけです。

とはいえ、列車の乗り継ぎがあまりにもスムーズだと買い物する暇もなく、やはり2時間以上運転する特急列車では車内販売をやって欲しいと思います。それも、ワゴンで車内を回る形態である必要はないと思います。車内にコンビニがあるというのが理想ですが、それは無理だと思うので、せめてスペーシアみたく車内販売カウンターを付けて欲しいと思います。

東武鉄道 100系 スペーシアきぬ 前面 浅草駅にて

また、車内販売を行っているのであれば、その旨分かりやすく案内して欲しいと思います。駅の放送で

「この列車には、車内販売はありません。」

というのは聞いたことがありますが、

「この列車には、車内販売があります。」

というのは聞いた記憶がありません。車内販売がある列車なのであれば、ちゃんと放送でアナウンスして欲しいです。それができないのであれば、全部の列車で車内販売をして欲しいです。

(注:写真はすべてイメージです)

ぴえんのイラスト 女性

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