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そろそろMaxが乗り納めになる理由

2019/08/04

2015年の3月は、北陸新幹線が開業する一方で、見納めになってしまう列車もあります。例えば、はくたか越後湯沢からほくほく線を経由して、金沢まで行く列車なのですが、北陸新幹線に置き換わる形で廃止になります。(注:写真は同じ型の特急雷鳥です)

特急雷鳥サンダーバード 60Hzの交流区間と直流区間を行きます

また、北海道新幹線の開業もその翌年を予定している関係で、寝台特急北斗星もそろそろ見納めということになってしまいます。

JR東日本 EF510 北斗星 上野駅にて

しかし、これらの列車よりももっとひっそりと引退する列車があります。Maxという愛称のオール2階建て新幹線です。

JR東日本 上越新幹線 E4系 Maxたにがわ 前面

その特徴は、その大きさゆえの収容力。もともと8両編成なのですが、2編成を連結して16両編成にすることもできます。朝夕のラッシュ時や帰省シーズンなどの、大量の乗客をさばくのにはうってつけの列車です。しかし、さすがに新幹線で2階建ての列車がホームに停車していると、かなりの威圧感があります。また、自由席の2階は3列-3列でしかもリクライニングなし。まさしく乗客を詰め込むために生まれた新幹線と言っても過言ではないでしょう。

JR東日本 E4系 Maxやまびこ 自由席車内

しかし、このMaxがまもなく引退を迎えようとしています。その理由は、新しい車両に入れ替わるから・・・と一言で言ってしまうのは簡単なのですが、ではなぜ新しい車両に入れ替えることになったのかというと、オール2階建てゆえの大きさと重さにあります。

まず、あの巨体に、あれだけたくさんの乗客を乗せると、かなりの重さになってしまうんです。それ故、強力モーターを積んだとしても、時速245kmしか出せません。まず、ここがネックになったのです。

東北新幹線 はやぶさ E5系 正面 大宮駅にて

JR東日本としてはその先に北海道新幹線がつながることもあり、東北新幹線は速達性重視で行きたい。なので、どんどん最高速度を上げていくことになります。で、はやてが時速275km、はやぶさが時速320kmを出す中、時速245kmしか出ないMaxが邪魔、ということになります。

JR東日本 上越新幹線 E4系 Maxたにがわ オール2階建ての新幹線

では、長野新幹線が伸びて、北陸新幹線になるんだったら、電車の数が足りなくなるんじゃないの・・・って、その通りです。しかし、東北新幹線を追い出されたMaxではなく、新型車両を投入することにしたそうです。一体なぜなのか。これには、2つの理由があります。

まず、長野新幹線は周波数50Hzと60Hzの区間が混在しているため、両方走れる装置を積んだ電車でないと走れない、という問題があります。ちなみに、外観上同じ形に見えるのに、はやてが長野新幹線を走れない理由は、これです。でも、それだったら50Hzと60Hzの両方を走るための装置をつければいい話。しかも、軽井沢なんてオンシーズンにはいっぱい乗客が乗り降りするわけで、ここにMaxを走らせれば重宝するはず。しかし、残念ながらMaxが長野新幹線を走れないのには、もう一つ理由があるのです。

東北新幹線 はやて号 盛岡駅にて

もう一つの理由は、その巨漢ゆえに重すぎて、長野新幹線の坂を登れないんです。何しろ、群馬県と長野県の間には碓氷峠がありまして、ここは急勾配用の特殊な機関車を連結しないと通れなかったんです。さすがに長野新幹線を通すとき、傾斜をもっと緩やかにはしたものの、普通の新幹線と比べて急勾配になっているんです。北陸新幹線も同様、山岳区間を走る山登り新幹線です。(北陸新幹線にはやぶさと同じ電車を走らせて、最高速度アップを目指さなかった理由はこれ)

DMM WEBCAMP

結局、Maxが活躍できる場所は上越新幹線しかなく、ここだってはやての役を解かれた列車たちが幅を利かせている状態。なので、上越新幹線を追い出されるのも時間の問題なのではないかと、キューティー吉本は思うわけです。

JR東日本 上越新幹線 E4系 Maxたにがわ 側面のロゴ

この他、バリアフリーの観点からも列車の中に階段があるのは望ましくない、大量の乗客をさばけるゆえに乗り降りに時間がかかり、ダイヤを乱す常習犯であるなど、細かい理由は他にもあると思うのですが、もうこれから先は2階建て新幹線は当分登場しないんじゃないかと思われ、今のうちに乗っていただきたいと思うわけです。やはり2階席って、普通の列車より高い位置から景色が見れるんで、乗ってて楽しいのは間違いないですね。