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車掌さんが一番後ろに乗っているのはなぜ?

2019/11/27

日本の列車は大抵のケースの場合、運転手さんが一番前、車掌さんが一番後ろに乗っています。運転手さんが一番前なのはともかく、車掌さんが一番後ろに乗っているのはなぜでしょうか。

東武鬼怒川線 特急スペーシアきぬ 日光詣号 前面 下今市駅にて撮影

「そんなの簡単じゃん。扉の開け閉めをしようと思ったら、一番後ろの方がいいに決まってるじゃん。」

確かに、それもあるかも知れませんが、車掌さんの一番大事な仕事って、扉の開け閉めをすることじゃないんですよ。一番大事な仕事は列車の防護でして、そのためには一番後ろに乗った方が都合がいいんですよ。

寝台特急 日本海 かつて大阪-青森を結んでいました

その昔、JRが国鉄だったころ、列車と言えば客車が主流で、機関車が客車を引っ張る姿は地方だと当たり前のように見ることができました。日本だと今や客車は絶滅危惧種で、電車やディーゼルカーが主流になりました。

客車を機関車で引っ張る形式の場合、走行中に連結器が外れるという事故が考えられます。機関車がつながっている方の車両は運転手さんがブレーキをかけるとして。もし車掌さんが後ろに乗っていないと、機関車がついていない方の車両のブレーキをかける人がいないので、列車は暴走してしまいます。最悪の場合、スピードオーバーで脱線転覆事故を起こしたり、他の列車との衝突事故を起こします。そこで、車掌さんが一番後ろに乗って、非常事態が起こった時には車掌さんが非常ブレーキをかけるのです。

同じ理由で、昔は貨物列車にも車掌さんが乗っていました。貨物列車なんて扉の開け閉めの必要はないのに、なぜ車掌さんが乗っていたのかというと、いざというときに非常ブレーキをかけるためだったのです。

寝台特急 日本海 はるばる大阪から到着

今や電車やディーゼルカーが当たり前になり、永久連結器が登場した結果、走行中に連結器が外れる事態は想定しなくても良くなりました。しかしながら、列車の発車直後に乗客が列車に接触するという事故は考えられるわけでして。列車が駅に到着する直前直後に安全を確認し、危険を察知したら非常ブレーキをかけるのは車掌さんです。なので、車掌さんの動きをよーく見てみると、扉を閉めて、列車が発車すると、車掌さんは赤いレバーに手をかけた状態で外を見ていると思います。これは、万一人が列車に巻き込まれたときなどに、すぐ非常ブレーキをかけられるようにしているためです。

札幌もいわ山 もーりすカー ロープウェイと似た方式のミニケーブルカーです

また、ケーブルカーの場合、列車に乗っているのは車掌さんです。運転手さんは山頂にいまして、列車に乗っている車掌さんが安全確認と発車指示、緊急時のブレーキと列車防護を行います。

ちなみに、乗客が切符を持っているかどうか確認したり、切符を持っていない人から運賃をもらったりするのは車掌さんの仕事だと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、さにあらず。運転手さんもやります。(一番わかりやすい例はワンマンカーだと思いますが)

JR東日本 上越新幹線 E4系 Maxたにがわ オール2階建ての新幹線

大昔の客車に至っては自動ドアがついてなくて、車掌さんが開け閉めする必要がなかったのです。あの小田急のロマンスカーだって、昔は自動ドアじゃなかったんです。しかも、大昔の客車って走行中でも扉を開けられるんです。夏の暑いときは扉を全開にして走る・・・って今ではありえない話ではありますけどね。

(注:写真はすべてイメージです)